マリガン基準

2011年6月3日 その他
 前回はマリガンと確率的なことを書いたけど、それを考えるとキープ基準というかマリガン基準というか、そう言うものの考え方が見えてきた気がする。よく「この手札でははじめられないからマリガンする」みたいな話を聞くけど、それはどうやら間違った考え方のようや。たとえとして、下の2つの場合にマリガンするかどうかを考えてみる。

 ○例1
 土地1枚と霊気の薬瓶1枚とマーフォーク・クリーチャー1枚とあとなんか4枚の手札が来たとする。1枚あるマーフォーク・クリーチャーは土地→霊気の薬瓶から戦場に出せそうや。でも、追加のクリーチャーを展開できるかどうかは、今後のドロー次第で、クリーチャーを引けなければ、勝ちはどんどん遠ざかっていく。また、土地も同じようにドローの運任せやし、霊気の薬瓶が精神的つまづきやなんやで打ち消されたら目も当てられない。つまりこの手札では、うまく戦える見込みは低いからマリガンすことにする。

 ○例2
 土地2枚と霊気の薬瓶1枚と、マーフォーク・クリーチャー1枚と精神を刻む者、ジェイス1枚とあとなんか3枚の手札が来たとする。デッキに入っている土地の枚数を考えると、ジェイスは数ターンのあいだ出せる見込みがないから、この手札は当分のあいだ実質6枚のようなものだ。そして、その6枚の手札についても土地は2枚あるものの、クリーチャーが少ない。マリガンをして初手が6枚に減ったとしても、今の実質6枚の上にその6枚もいまいちな手札よりはいい手札が来そうだから、マリガンすることにする。

 この2つの例はわたしが都合良く(?)書いたものやから、結果としてマリガンするという選択が、いいのか悪いのかは分からん。でも、昨日の話を考慮したマリガンを判断するための考え方としては、例1は間違いで例2は正しいと思う。例1ではマリガン前の手札がいいか悪いかを考えてるのに対して、例2ではマリガン前の手札とマリガン後に予想されるの手札を比べてる。絶対と相対の違いみたいなものかもしれん。
 昨日のサイコロの話では、振り直した場合に期待値がより高くなるなら振り直す方がいいし、そうでなければ振り直さない方がいいってことやった。だから、マリガン前の手札だけを見ていい悪いを判断するんじゃなくて、マリガン前の手札とマリガン後に予想される手札の期待値を比べて、どちらがいいかを考えなあかんことになる。
 繰り返すけど、サイコロの4の目が出たとすると、サイコロの目の期待値の3.5より高いから振り直さないとするのではなくて、振り直したときの期待値4.25と比較して、振り直すか判断する方がいい。また、5の目が出ても、物足りないからと振り直すのではなくて、振り直したときの期待値よりそのままの方がいいだろうと判断するべきやろう。

 まあ「この手札でははじめられないからマリガンする」という言葉の中には、「マリガン後の手札と比べて・・・」と言う意味が含まれてる場合もあるやろうから、単純にその言葉がだめなわけじゃないけど、マリガンの基準の考え方は「今の手札のよしあし」じゃなくて、「マリガン後の手札との比較」ということやな。

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